世界最大規模!イケア(IKEA)第1号店が2020年に開業

日本でもお馴染み、スウェーデン発祥の家具量販店「イケア(IKEA)」が、2020年末にフィリピン1号店を開業することを発表した。
フィリピン1号店の進出予定地は、マニラ首都圏パサイ市の大型商業施設「SMモール・オブ・アジア」のコンプレックス内。地場小売最大手のSMグループが建設を手掛け、イケアの東南アジアのフランチャイズ権を有するイカノ(創業者のカンプラード家が所有)傘下のイケア東南アジアが運営する。初期投資額は70億ペソ(約150億円)。
SMモール・オブ・アジア周辺はSMグループが既に大規模な商業施設を構え、多くの買い物客でにぎわっている。イケアによると、車で1時間程度で店に着くエリアに生活している人は500万人に上るといい、拡大する中間所得層を取り込みたい考えだ。

世界最大規模のフィリピン1号店

フィリピン1号店の総面積は通常のイケア店舗の約2倍。一般的なイケア店舗の総面積が3万5000平方メートルであるのに対し、フィリピン1号店は東京ドーム1.4個分に相当する約6万5000平方メートルを誇る。同社店舗では韓国支店を抜いて世界最大になる予定である。世界最大規模のフィリピン1号店には、2つの階を占める家具売り場のほか、約9,000種類に及ぶ商品のための大型倉庫、インターネット販売用のスペース、有名なスウェデッシュミートボールを出す1000席あるレストラン、広い駐車場、顧客対応用のコールセンターなどが設置され、約500人のフィリピン人が雇用される見通し。
イケアの東南アジア進出はシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアに続き5カ国目。現在は、シンガポール(78年~)に2店舗、マレーシア(96年~)に3店舗、タイ(11年~)に2店舗、インドネシア(14年~)に1店舗の計8店舗構えている。同社はベトナムにも参入し、シンガポールやマレーシア、タイでの販売網も拡大する予定。このほか、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーの中南米4カ国への進出も目指している。